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【スーパーゼネコンから準大手ゼネコンへ!?】20代男性の転職体験記

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  • 新卒で入社した会社で働き続けるのが不安…
  • 転職活動について教えてほしい
  • 実際に転職した人の考え方が知りたい

終身雇用が崩壊して転職が当たり前の時代になりつつある日本。建設業界においても、キャリアアップ目的の転職を視野に入れている人は多いはず。

私は、スーパーゼネコンで土木施工管理を2年経験した上で、準大手ゼネコンに転職しました。しかし決断に至るまでに様々な葛藤や悩みがあり、本当に転職するべきかどうか不安でした。

そこで本記事では、新卒で入社してから転職に至るまでの経緯を紹介します。この記事を読めば、「転職するべきかどうかの判断基準」を参考にすることができます。

私が転職した経緯を詳細にまとめました。土木施工管理職のキャリアについて悩んでいる方は是非読んでみてください。

目次

【学生時代】新卒でスーパーゼネコンに入社

私は新卒でスーパーゼネコンに入社しました。一年間の浪人と大学院進学のため、当時25歳です。研究室の教授に紹介してもらった会社に内定をもらい、入社を決めました。他の会社の選考は受けておらず、就活はほとんど経験していません。

どうしてもゼネコンに入社したい場合、大学院に進学することは最適な手段だと思います。私自身、大学院に進学したおかげで苦労せずに内定をもらうことができました。ゼネコンで働いているOBがいる研究室であれば、ほぼ間違いなく会社を紹介してもらえるはずです。当時の私のように就活を頑張りたくない人は、大学院進学がおすすめです。

もちろん高卒や学部卒でもゼネコンに入ることができます。実際、新卒の半数以上は学部卒です。しかし内定の難易度は上がります。教授の紹介とは異なり、自力で就活する必要があるからです。進学して学びたいことが特になく、就活の労力をいとわない場合は、高卒や学部卒での内定を目指した方が良いと思います。

私の経験と同期の話を踏まえて、ゼネコンに就職するタイミングの違いによるメリットとデメリットを以下にまとめました。

高校・高専卒でゼネコンに入る場合

・実務経験を誰よりも早く積める
・学校での勉強内容が活かせる

・入社難易度が高い
・年収が同期と比べてかなり低い
・キャリアアップが難しい

学部卒でゼネコンに入る場合

・実務経験を多く積める
・資格を最速で取ることができる
・転職市場で評価されやすい

・大手ほど入社難易度がやや高い
・大学院の同期と比べると年収が低い

大学院卒でゼネコンに入る場合

・就活で苦労する必要がない
・初任給が高い
・学部卒と比べると等級アップが早い

・年齢の割に実務経験が足りない
・院での研究内容が活きる可能性は低い

ツッキー

私がもし学生時代に戻れるのであれば、学部卒でゼネコンに入ることを目指します。土木技術者としての評価は、学歴よりも実務経験と資格の有無が重要だからです。

【社会人1年目】他業界を視野に入れて転職活動

入社してから1年間、橋梁上部工工事の施工管理を経験した私は、他業界も視野に入れて転職活動を行いました。現場での仕事がきつく、本当にこのまま建設業界で働くべきか疑問に思ったからです。年収は600万円で新卒の平均より高かったのですが、もっと良い仕事があるはずと考えて転職活動を始めます。

ツッキー

学生時代まともに就活をしなかった影響です。やりたい仕事が見つかっていないにも関わらず、業界や会社を一つに決めてしまうのはおすすめできません。学生の間に幅広い選択肢を持つべきです。

初めての転職活動では、大手総合型転職エージェントと建設業特化型転職エージェントを利用しました。実際にそれぞれ利用してみて感じたメリットとデメリットは以下の通りです。

大手総合型転職エージェント

・他業界の求人が豊富
・業界の比較検討ができる

・業界知識が乏しい
・時間の融通が効かない
・対応が不親切な場合がある?

建設業特化型転職エージェント

・建設業界の求人が豊富
・発注者支援や建設コンサルの選択肢も
・夜遅い時間にも対応してくれる

・求人数は総合型に比べると少ない
・他業界との比較ができない

総合型転職エージェントに建設業界以外の求人を紹介してもらったものの、年収は300万円程度でした。第二新卒で業界を変える転職をする場合、年収の大幅ダウンは避けられないことが分かります。

建設業特化型の転職エージェントでは、大手も含めて30社ほど求人を紹介してもらいました。しかし、書類選考の時点で大手ゼネコンは全滅。一次面接を通過した会社の提示年収は400万円程度でした。やはり年収の大幅ダウンは避けられず、現職にとどまることを決断しました。

【社会人2年目】ゼネコンに向いていると確信

社会人2年目になった私は、ゼネコンで働くことは自分に向いていると感じるようになりました。仕事を覚え始めたこともあり、日々の業務を楽しめるようになってきたからです。具体的には、以下の能力を必要とされる点におもしろさを感じています。

  • コミュニケーション能力
  • 中高レベルの理系の学力
  • 読み書きのスキル
  • PCスキル
  • 体力
  • タイムマネジメント
  • 自己研鑽力

上記の能力は、施工管理の仕事をする上で必要不可欠です。現場で活躍している人ほど、これらの力に長けています。私にとっても、積極的に伸ばしたいと思える力ばかりです。だからこそゼネコンでの業務は向いていると確信しました。

【転職活動を始める前に①】転職で成し遂げたいことを整理

土木施工管理を2年経験した私は、再び転職を考えました。ゼネコンの仕事自体は楽しかったものの、会社への不満が溜まっていたからです。そこで転職活動を始める前に、現状の課題から転職で成し遂げたいことを整理しました。

転職がうまくいったのは、私にとっての転職成功をあらかじめ定義したからだと確信しています。転職活動を始める前に必ずやるべきです。転職で成し遂げたいことを整理するプロセスは以下の通りです。

  • 現状の不満や不安をリストアップ
  • 短期目線と中期目線の課題に分類
  • 課題解決の優先順位を決める

私は上記の手順を踏んで、私にとっての転職成功を以下のように定義しました。

地元の近くで自宅から通える現場に配属されること。かつ、7年以内に現場代理人か監理技術者になれる可能性があること。

前者が短期目線、後者が中期目線で、最も叶えたい願いです。しかしこれらの希望を在職中のスーパーゼネコンで叶えるのは難しい。だからこそ転職は私にとって必要だと確信でき、ブレずに軸を持って転職活動できました。

【転職活動を始める前に②】コーチングを受けて将来像を明確に

私は転職活動を始める前にコーチングを受けました。コーチングを受けた目的は、人生の目標を設定することです。最終的に自分がどのような状態になりたいのかをある程度はっきりさせないと、転職に迷いが生じると考えました。転職によって短期目線や中期目線の課題は解決できたとしても、最終的な目標と違う方向に進んでは意味がありません。私はコーチングを受けたおかげで、納得のいく転職活動ができたと思います。

コーチングは、コミュニケーションを通して自分自身で答えを見つけることを目的として行われます。相手に答えを出してもらう訳ではありません。相手からの質問に答えていくうちに、自分で答えに気づいていくものです。だからこそ答えに納得感をもつことができます。転職を考えている人がコーチングを受けるメリットは以下の通りです。

  • 自己分析の手助けになる
  • 転職の目的が明確になる
  • 手段としての転職

転職活動においては、自己分析が重要と言われます。コーチングを受けるだけで、その重要な自己分析を迷いなく行うことができます。また、コーチングによって転職の目的が明確になります。転職そのものは目的ではなく、人生の目標を達成するための手段です。コーチングを利用すれば、必ず自分自身で目標を見つけて、納得感のある転職活動をすることができます。転職前の自己分析や目標設定に悩んでいる場合は、ぜひコーチングを受けて将来像を明確にしてください。

【転職活動】準大手ゼネコンへの入社を決断

転職で成し遂げたいことの明確化とコーチングによる目標設定を終えた私は、転職活動を始めました。ゼネコンに転職することを考えていたので、利用したのは建設業特化型の転職エージェントです。転職エージェントを活用した転職活動のステップは以下の通りです。

  • 転職エージェント登録
  • 履歴書と職務経歴書の記入
  • 転職エージェントと面談
  • 書類選考と面接準備
  • 面接
  • 内定承諾
  • 退社と入社の手続き

私は上記の通り転職活動を行い、準大手ゼネコンへの入社を決めました。内定をもらった会社は5社です。結果的に選考を進めた全ての会社から内定をもらうことができました。

選考がうまく進み、迷わず会社を決められたのは、事前準備を行った上で転職エージェントを利用したおかげだと断言できます。あらかじめ決めた転職の目的をエージェントとの面談でアウトプット。このステップを行うことで、目的に適した手段になりうる求人をエージェントが紹介してくれるからです。企業との面接では、志望動機をブレずに話すことができます。建設業界での転職を成功させるためには、特化型の転職エージェント利用がおすすめです。

【転職後】新しい会社で心がけていること

新しい会社で心機一転仕事を頑張ろうと意気込んでいましたが、実際に転職してみるとよかった面も悪かった面も見えてきます。環境が大幅に変わる分、ストレスを抱えることも少なくありません。転職して最初の1ヶ月は会社を変えない方が良かったかもと思うことがありました。それでも何とか乗り越えられているのは、以下の3つを常に心がけているからだと思います。

  • 積極的にコミュニケーションをとる
  • 分からないことは分からないと伝える
  • ストレスの本当の原因を見極める

建設業界ではコミュニケーションが本当に重要です。新しい会社でも、社内の同僚はもちろん作業員の方とたくさん話すようにしています。そのおかげで、辛いと感じた時に助けてもらえることが多々ありました。一人で抱えこまないために、日頃から周りの方との会話を楽しむことが大切です。

また、分からないことがあればすぐに質問をしています。2年間ゼネコンで働いていたとしても、会社が変わればルールが変わります。前職では当たり前のことがなかったり、現職で当然と考えられていることが未経験で分からなかったりすることは多々です。分かっているフリをしても必ずボロがでて大きなミスに繋がります。転職したことを上司が認識しているうちに、恥ずかしがらず質問をすることが大切です。

ストレスが溜まっている時、本当に転職によるストレスなのかどうかを考えるようにしています。私の場合は、会社ではなく現場が変わったことが原因でした。未経験の工種な上に人手が足りず忙しい現場。そのしんどさにストレスを感じていました。でも建設業界であれば現場が変わるのは当たり前で、会社は関係ありません。むしろ会社を変えたおかげで良くなっている面の方が多いことに気づきました。しんどいとつい転職のせいにしたくなります。だからこそ落ち着いてストレスの原因を分析してください。

ツッキー

転職して慣れない環境では、ストレスを感じることが多々あります。
私自身、転職して1ヶ月で3kg痩せるほど心体に負荷がかかりました。
それでも上記の3つを心がけたおかげで乗り越えることができ、転職して良かったと改めて感じています。

【まとめ】建設業界で転職を考えているあなたへ

この記事では、私が新卒でスーパーゼネコンに入社してから準大手ゼネコンに転職するまでの経緯を詳細に説明しました。新卒での就職活動や1回目の転職活動を経験して反省したからこそ、2回目の転職活動で納得のいく転職ができたと思います。一連の経験を踏まえて、私が建設業界で転職活動を考えているあなたへ伝えたいポイントは以下の5つです。

  • 他の業界も選択肢に入れた上でやりたい仕事を考えること
  • 現状の不満を踏まえて転職成功を定義すること
  • コーチングを受けて人生の目標を明確にすること
  • 建設業特化の転職エージェントを利用すること
  • 転職後の不安やストレスは必ず乗り越えられること

私は新卒で就活をほとんど経験しなかった代わりに、1回目の転職活動で建設業界と他の業界を比較しました。他の業界を知ったからこそ、建設業界への揺るぎない思いが生まれたと思います。そして転職活動前に入念な準備を行い、特化型の転職エージェントを利用したおかげで、納得感のある転職ができました。確かに転職には不安やストレスがありますが、紹介した心構えがあれば必ず乗り越えられます。

私の経験や考え方が、建設業界で転職を考えているあなたの役に立つと幸いです。あなたの転職活動を心から応援しています。

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この記事を書いた人

ツッキーのアバター ツッキー 土木施工監督

【20代土木施工監督】
橋づくり3年目
土木施工管理の仕事で得た経験と知識を発信

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